用語集:塗料の種類、ほか

無機

レンガやガラスなどの無機物を配合して作られた塗料です。紫外線によって劣化することがないので、半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能です。

  1. 塗料の原料に無機物を配合している塗料のことです。無機物とは石やレンガ、ガラスなどの有機物を含まない物質のことで、紫外線によって劣化することがないので、無機物事態は半永久的に耐久していきます。
  2. 鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料です。一般的にはセラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料のことをいいます。無機物は紫外線で劣化しないため、無機物自体は半永久的な耐久性を持っています。無機物を100%使用して塗料を作ることができれば、半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能です。ビルのガラスが何十年経っても、劣化しないのと同じことです。
  3. 生命が作り出すものではない鉱物などの事で、有機物は生命が作り出す化学物質などの事です。無機物は紫外線などが当たり続けても劣化しにくいという性質を持っているので、塗料に応用すれば、より強い塗料が出来るのではないかということで開発されました(紫外線による劣化は外壁塗装用塗料の一番大きな課題でした)。

フッ素

焦げないフライパンに加工されているフッ素加工同様、寿命がとても長い機能性塗料です。合成樹脂を主成分としている塗料では、最もグレードが高く耐久年数が長いです。

  1. 寿命がとても長い機能性塗料です。一般的なアクリル系塗料やシリコン系塗料と比べると、雲泥の差で高い機能性効果を発揮します。
  2. フッ素樹脂の技術を使って開発された塗料であり、寿命の長い塗膜を作る事が出来ます。フッ素が持つ非粘着性や耐摩耗性、難燃性を利用し、外壁塗膜に大きなメリットを与えて素晴らしい塗膜を作ります。フッ素の素晴らしさは、焦げないフライパンに加工されているフッ素加工が証明していますので、素人の方でも理解しやすいと思います。
  3. 塗料の耐久性を決める合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂を使った塗料です。 合成樹脂を主成分としてる塗料では、最もグレードが高く耐久年数が長いです。また、親水性が特徴で、水が塗膜の間に入って流れることで、汚れを落とすことができます。

ラジカル

酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで生まれる劣化因子の事。ラジカルを発生させない事にこだわって作られたどのような壁材にも対応する次世代塗料です。耐久年数は14~16年です。

  1. 「ラジカル」とは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触する事で生まれる劣化因子の事を指します。そんなラジカルに目を向け、ラジカルを発生させない事にとことんこだわって作られた塗料がラジカル塗料です。ラジカル塗料は、ラジカルの発生を抑え塗膜が劣化しにくい状態を保つ塗料という事です。
  2. 新グレードの塗料で価格と性能のバランスで【1番人気】です。グレードはシリコンの1つ上耐久年数14~16年です。 高緻密無機シールド層により、UV/酸素/水による劣化を防ぎます。どんな壁材にも対応する次世代塗料

シリコン

主成分である合成樹脂がシリコン樹脂でできた塗料の事。コストパフォーマンスが高く耐応年数10~12年ともちも良いのが人気です。

  1. シリコン系塗料とは、主成分である合成樹脂がシリコン樹脂でできた塗料のことを言います。シリコン樹脂とはケイ素(Si)を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。
  2. シリコン塗料は、塗料の中でもスタンダードな普及品と言われている定番の塗料です。シリコン塗料とは、塗料の主成分の合成樹脂がシリコン系である塗料を指します。数多くの塗料の中でも普及品の塗料ですので、塗料の指定をしなければシリコン塗料で見積もりをされる業者がほとんどなほど、定番の塗料です。特に外壁塗装に需要が多くあり、官公庁の工事の外壁塗装にも多く採用されております。
  3. 塗料の主成分である合成樹脂が、シリコン系の樹脂でできている塗料のことをいいます。シリコン樹脂とはケイ素を核としたシロキサン結合をもっている無機化合物で、とても安定した性質をもっているのが特徴です。数ある塗料の中でも人気が高く、現在の主流塗料となっています。ではなぜこのシリコン塗料は人気が高いのでしょうか。
  4. セラミックシリコン樹脂を含有した塗料で、外壁・屋根塗装で現在一番人気が高く7~8割の塗替えで使用されるほど人気が高くなっています。よく比較されるウレタン系塗料の耐用年数7、8年と比較して10〜12年もち、費用もそこまでウレタン系塗料と変わらないため、コストパフォーマンスが高いのが人気の理由です。

ウレタン

合成ゴム、断熱材などに利用されるポリウレタンのこと。場所や部位を問わず利用でき利便性が良く使いやすい塗料です。

  1. ウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。木製や塩ビ製素材、鉄部に適した塗料であり、この3つの素材への塗料に使用される事が多くあります。また、木製外壁材や雨どい、フローリング等の木製建材、木製建具等に採用される事が多い塗料でもあります。
  2. ウレタンとは、合成ゴム・断熱材などに利用されるポリウレタンのことを指します。場所や部位を問わず利用できることから、利便性がよく使いやすい塗料です。
  3. ウレタン系の樹脂を主成分とした塗料のことをいいます。木部や塩化ビニール製素材、鉄部に適した塗料で、これらへの塗装に使用されることがとても多いです。また木製の雨樋や外壁、フローリングなどにもこの塗料が多く採用されています。

アクリル

アクリル樹脂を混ぜた、30年以上前に普及した塗料。1番ランクが低く安い塗料なのでDIY塗料としては人気があります。

  1. 塗料にアクリル樹脂を混ぜた塗料であり、30年以上前に特に普及した塗料です。1番ランクが低く安い塗料ですので採用される事が多かったのですが、他の塗料の単価が安くなってきた事により徐々に陰りを見せ始め、近年はあまり採用されない塗料となってしまいました。
  2. 塗料の主成分がアクリル系の合成樹脂である塗料のことをいいます。アクリル樹脂はボールペンやコップ、照明器具や看板など、わたしたちの身近にあるものに多く活用されています。そんな私たちに身近なアクリル樹脂ですが、それを使用したアクリル塗料は、外壁や屋根の塗装にも使用されています。しかし以前まではよく使用されていたのですが、現在はウレタンやシリコンなど、低価格で品質の良いものが開発された影響でアクリル塗料の使用は少なくなってきています。
  3. アクリル樹脂を主成分とする塗料で、1950年頃から開発・製造が始まりました。当時は発色の良い画期的な塗料として人気を集め普及していきましたが、その後ウレタン樹脂塗料やアクリルシリコン樹脂塗料などの高性能な塗料が次々に開発され、現在の需要は少なくなっています。しかし、安価で購入できることやカラーバリエーションが豊富なこと、扱い(希釈や攪拌)が容易なことなどでDIY塗料としては人気があります。また、使用用途・使用箇所によってはアクリル塗料が適している場合もあります。

強溶剤

専用シンナーで薄める塗料の事で、絶対に錆びてはならないような部位に使用します。性質、臭い共に強力です。

  1. 強溶剤のシンナー中に樹脂が混入してある塗料、希釈する際には強溶剤のシンナーを利用する必要がある塗料のことを、強溶剤系の塗料といいます。橋梁やタワーなど、絶対に錆びてはならないような部位には強溶剤系の塗料を塗ります。もしくは、既存の塗膜が余りにも脆弱であるような場合には、強溶剤系の塗料を載せて古い塗膜がベロベロに剥がれてくるのを削ぎとるようにしながら工事することが必要になることもあります。
  2. 強溶剤とは専用シンナーで薄める塗料のことを指し、性質、臭い共に強力です。

弱溶剤

灯油に近い成分(石油系炭化水素)で構成されています。環境面からの影響が少ないシンナー。

  1. 溶解力の弱い塗料用シンナーを希釈剤とした塗料の総称です。弱溶剤は、主に石油系炭化水素で構成されています。=灯油に近い成分と言えます。強溶剤シンナーと言われるシンナーに比べると、塗料用シンナーは、環境面からの影響が少ないシンナーと言えます。
  2. 弱溶剤のシンナー中に樹脂が混入してある塗料、希釈する際には弱溶剤のシンナーを利用する必要がある塗料のことを、弱溶剤系の塗料といいます。NAD形塗料、非水エマルション塗料とも呼ばれます。また、灯油に近い成分のターペン(石油化炭化水素)により希釈されているために、ターペン可溶形塗料とも呼ばれます。

水性

シンナーなどの溶剤が配合されていない分、弱い塗膜になると言われていますが、近年の研究により油性塗料に負けない水性塗料も多くなりました。

  1. シンナーなどの溶剤が配合されていない分、弱い塗膜になるという難点が叫ばれ続けてきました。しかし、近年の水性塗料の研究により、油性塗料に負けない強固な水性塗料も多くなりました。

1液型

主剤だけの塗料の事。水やシンナーを混ぜて塗料として使用する。使用範囲が限られているのでかくにんしてから使用する必要があります。

  1. 塗料液である主剤だけの塗料のことです。
  2. 1つの間だけでとしての機能を発揮するものになります。使用方法は、塗料の缶に水やシンナーを入れて混ぜて塗料として外壁に塗装していくことになります。
  3. 塗料はそれぞれ使用する際に別の材料と混ぜる必要があるのですが、1液型の場合、複雑な工程が少なく混合の時間を取られる心配がありません。ただ、使用できる範囲が限られていますので、1液型で検討されている方は塗料が使用可能かどうかあらかじめ確認してから使用する必要があります。

2液型

主剤と硬化剤が混ざった塗料の事で水やシンナーを混ぜて塗料として使用する。2つの液体を混ぜる事で効果反応を起こししっかり固まるので1液型より耐久性が長くなっています。

  1. 塗料液である主剤と、硬化剤である樹脂の二つが混ざった塗料のことです。
  2. 塗料缶は2つあり、塗料と硬化剤に分かれています。塗装をする直前に塗料と硬化剤を混ぜ合わせ、さらに水やシンナーをまぜることで初めて塗料として使用できるようになります。2つの液体を混ぜ合わせることによって、効果反応を起こししっかり固まるので、強固な塗膜をつくることができます。それゆえ1液型の塗料より耐久性が長くなっています。
  3. あらゆる用途に対応できるため非常に使い勝手が良い所が特徴的です。また、塗料の耐久性も高いので、長期にわたって剥がれ落ちにくくなっている。

想定耐用年数

条件や状況を仮に設定し使用に耐える年数

旧塗膜

塗り替えを行う塗装の前の既存塗膜。これから塗り替えを行う塗装の前の塗膜の事を言い、既存塗膜とも言います。

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