屋根瓦の種類と特徴

粘土瓦:釉薬瓦

瓦の表面に釉薬(ゆうやく)を塗ってから焼き上げたもの。瓦の表面が釉薬でコーティングされているので水が染み込まず、耐久性に優れているのでメンテナンスの必要はない。

粘土瓦:いぶし瓦

焼成終わりにスモークし表面に炭素膜を形成させる。耐水性、耐火性、耐寒性、耐震性にも優れており断熱性能にもすぐれているため、夏の暑さや冬の寒さからも家の中の温度を保ち、快適な住居空間を与えてくれる。


セメント

セメントと砂などを原料に加圧成型し乾燥させ表面を塗料で塗装したもの。瓦自体にに防水性はなく定期的な塗装メンテナンスが必要。耐火性や遮音性はあるが重いため躯体を頑丈にする必要がある。


金属:トタン

亜鉛をメッキした薄い鋼板の屋根材のことです。継目が少ないため雨漏りに強いですが、サビやすいのためそこが腐食してしまうと雨漏りの原因となってしまいます。

金属:ステンレス

鉄が主成分でクロムやニッケルを含んだ合金の屋根材のことです。耐久性・耐食性・強度にとても優れていますが価格が高額。

金属:ガルバリウム

アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の屋根材のことです。耐久性が高く、耐食性が高いため錆びにくい性質があります。非常に薄い金属板でできているので、衝撃に弱くへこみやすいです。

金属:チタン

耐食性、軽量、強度が非常に高く、屋根材の中では最も高い耐久性をもっています。しかし、加工が難しく高価なためあまり使用されていないのが現状です。

金属:銅板

銅の柔らかい性質から加工がしやすいのが特徴です。緑青という銅の錆びで緑色に変色していきます。この緑青が銅内部の腐食を防ぎ、耐久性を高めてくれる働きをします。施工が大変で技術力を要します。


スレート:化粧スレート

セメントと繊維材料を混ぜた厚さ約5mm程度の平板状の屋根材のこと。軽いため、運搬がしやすく施工費が安く済むのが特徴です。

スレート:天然スレート

天然の鉱石を使ったスレート。高級感があり、自然の色合いがいいという特徴がありますが、重量が重い、素材自体が高価、耐震設計や施工で費用が高くなるといったデメリットがあります。


シングル瓦

ガラス基材にアスファルトを浸透させて、表面に石粒を吹き付け接着した屋根材。薄くて軽い小さなシート状でデザインヤ形状などが豊富です。壊れにくく錆びにくい特性を持ち、また軽量で施工がしやすい。施工費用を抑えることも可能です。しかし吹き付けてある表面の石粒が剥がれやすくメンテナンスは必要。

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